マイルス・デイビス自叙伝〈1〉
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マイルス・デイビス自叙伝〈1〉
人気ランキング : 15240位
定価 : ¥ 840
販売元 : 宝島社
発売日 : 1999-12 |
価格:¥ 840
納期:通常24時間以内に発送 |
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これって本当かなあ? |
これはもし本人が生きていて読んだら、けっ、なんじゃこれで終わってたような気がします。これってトゥループが結構でっち上げた部分も入ってるんじゃない? 私自身何回か雑誌社の取材を受けたことがありますが、出来上がってきた原稿は、一つも私の言ったことを反映していないことがほとんどだった。だから、そういう意味でこの種の類の本は根本的に疑います。でも、でもですね、面白いんですよ、これが全く。はじめて読んだのは英国のとある本屋で見つけて買った十数年前のある日のことですが、その本を買った時イギリス人の店員のおにいちゃんがしきりにこの本を褒めて、マイルスは天才だ、ほんとに天才だと僕に向かって熱く語ってくれたのが妙に記憶に残ってます。もしここに書いてあることに少しでも真実があるならば、やはりマイルスは途方も無く身勝手な人だったんだろうな。でもその身勝手さが、天才っぽいというよりは、とってもチャーミングであること。きっとスィートな方だったんだなというのが良く分かる。頭ももの凄く良かったんでしょう。。しかしこれをいくら読んでも音は聴こえてこなかった。ただ、読み物として面白いだけ。本当の真実は、彼の残した音にあると確信しました。あれこそ真実。これは嘘。でもほんとに面白く楽しい嘘だと思う。
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できれば原書を読みましょう |
スナークさんのおっしゃるように、トループ苦心の口述筆記を味わいましょう。難しいことは言ってない(音楽理論のところ以外)し、黒人英語ってのがどのようなものか、かなり分かります。辞書にない用法が頻出するし下品な単語も豊富(?)ですが、読み進むうちに分かってきます。badがgoodと同じでmotherfuckerが誉め言葉だなんて、これを読むまで知りませんでした!
マイルスの生涯を彩る数々の「伝説」が本人の口から語られるのが貴重。それ以上に興味深いのはサッチモのにやにや笑いや黒人女性たちの自信のなさの理由を分析しながら、アメリカ黒人の置かれていた状況を述べているくだり。友人だったマックス・ローチあたりと比較して社会的発言の少なかったマイルスですが、はっきり意識していたんでち?ね。
マイルス、あるいはジャズに興味のない人には馴染みのない登場人物が多くて退屈かも知れません。しかし(30〜80年という)時代を知るには好適の書です。
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ものすごい登場人物の数 |
マイルスの自叙伝。登場人物が非常に多い。
一番意外だったのはマイルスが自宅ではほとんどJazzは聴かないでラフマニノフとかストラビンスキーとかばっかり聴いていたというくだりだ。これはギル・エバンスやビル・エバンスの影響が多々あるようだが、凄い意外なことだった。コードから脱却しモード(旋法)に自らの音楽的方向を求めた彼の歩みと重ねてみると時にラテンやロシアの民族音階というものに道標があることは確かに納得がいくことだ。マイルスの柔軟な頭脳はごく自然に『You're Under Arrest』あたりでマイケル・ジャクソンの『Human Nature』やシンディ・ローパーの『Time After Time』何かまで取り上げちゃったりする。次から次へ自らの正しいと信じるものへと突き進む。まさしく『Cool』だ。
もう一つ意外だったのがMilesが絶賛を惜しまなかった2人の人物だ。一度もけなすことなく賞賛しっぱなしだったのはドラムスのTony Williamsは分かるとしてもなんとあのPrinceだった。WooMoo。MilesはPrinceの様々な音楽的なアプローチを高く評価している。へぇ、そうなんだという感じだ。
逆にむちゃくちゃ悪く言われているのがウイントン・マルサリスでこれまたふーんそうなんだというカンジだ。Milesの視点は非常に興味深いものがある。
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読むと聞きたくなるはず |
読みました。自分はそれほどこてこてのジャズファンというわけではありません。ですがこの本は実に読みやすかった。ぐだぐだと記録や技術論を語る(評論家が書くようなやつ)のではなく、その時その瞬間彼が何を感じ何を考えていたのかがリアルに伝わってきます。とにかく熱い思いを感じました。やはりジャズというよりもマイルス・デイビスという音楽にふれることができる一冊でした。薬の存在についても無視はできないところです。薬が触媒となっていい音楽を生み出したといっても過言ではないかも。ラストの方の文章は彼の遺言のような感じがしました。最後まで彼のスピリチュアルな姿勢は死んではいませんでした。読めば聞きたくなる、聞けば読み返したくなるような一冊でした。
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マイルスという名の壮大な絵巻物 |
面白かった。とにかく面白かった。
読み終わった後も、あちこち読み返してみた。
次々と登場するミュージシャンたちは一体何人にのぼるのだろう。マイルスと同時代を生きたミュージシャンたちの姿が活き活きと語られている。深く親交のあった人々もいれば、名前だけ登場する人もいる。ブロッサム・ディアリーの名前が出てきたのには驚いた。敬愛するディジー・ガレスピーやパーカーとの生活が語られる時代も克明な記憶によって再現され興味深いが、カムバック後の体調不調のなかでのライブ活動の話も感動的だ。ロシア(当時ソビエト連邦)でのライブの後、人々が立ち上がって「We Want Miles!」と繰り返し叫んだ、という話の箇所では思わず涙が出てきた。(コーヒー・ショップで読んでいたので、人に見られていないかと気になり、風邪をひいているフリをしたが・・・)
また、マイルスのCDのジャケット・カバーに写っている女性が誰なのか、その解答もこの本の中に書かれている。中山康樹氏の翻訳がこれまた良い。マイルスのハスキーな声が聞こえてきそうだ。マイルスが悪態をつくときに発する「クソッ」とか「チクショー」という言葉を原書で確認したい気になってしまう。